競馬を始めたばかりの方が最初に戸惑うのが、数字の羅列である「オッズ」ではないでしょうか。「この数字が何を示しているのか」「どうやって配当が決まるのか」といった疑問は、誰もが一度は通る道です。
この記事では、競馬の楽しさをより深く味わうために不可欠な、競馬 オッズの計算について、その基本から応用までを網羅的に解説します。初心者にも分かりやすい競馬 オッズ 見方から、配当金が決まる競馬 オッズ 仕組み、さらには複雑な競馬 オッズ計算 三連単の方法まで、一つひとつ丁寧に掘り下げていきます。
また、オッズ 高い低いの意味を理解し、高配当が期待できるオッズが高いレースの傾向を知ることで、あなたの馬券戦略はさらに広がります。便利な競馬 払い戻し 計算ツールの活用法や、まれに発生するオッズ 1以下のケースについても触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
- オッズの基本的な見方と配当金が決まる仕組み
- 単勝から三連単まで、馬券種別ごとの具体的な計算方法
- オッズの高低が示す意味と高配当が出やすいレースの傾向
- 払い戻し計算を簡単にする便利なツールの活用法
基本から学ぶ競馬 オッズの計算方法
- まずは基本の競馬 オッズの見方を解説
- 投票数で決まる競馬 オッズの仕組みとは
- オッズ 高い低いが示す意味を理解する
- 万馬券を狙えるオッズが高いレースの特徴
- 元本割れのオッズ 1以下になるケースとは

まずは基本の競馬 オッズの見方を解説
競馬のオッズを理解するためには、まずオッズが持つ2つの重要な側面を知ることが大切です。それは**「馬券の払戻倍率」と「馬の人気を示す指標」**という、表裏一体の役割です。この2つを把握するだけで、競馬新聞やモニターに並ぶ数字の意味が格段に分かりやすくなります。
払戻倍率としてのオッズ 💰
オッズは、馬券が的中した際に、購入した金額に対して何倍の払戻金が得られるかを示す数値です。これは最も直接的で分かりやすいオッズの役割と言えるでしょう。
計算方法は非常にシンプルです。 購入金額 × オッズ = 払戻金額
例えば、単勝オッズが5.0倍の馬券を100円分購入して、その馬が見事1着になった場合、払戻金は「100円 × 5.0倍 = 500円」となります。この場合、元々の購入金額100円を差し引いた400円が純粋な利益です。
この数値が大きいほど、的中した際の戻りが大きい、いわゆる**「ハイリターン」な馬券を意味します。逆に、オッズが1.2倍などの低い数値であれば、的中してもリターンは少ない「ローリターン」**な馬券となります。
人気の指標としてのオッズ📊
オッズは、どの馬にどれだけ多くの馬券が購入されているかを示すバロメーターでもあります。基本的に、多くのファンが「この馬が勝つだろう」と予測し、たくさんの馬券を購入すると、その馬のオッズは低くなります。逆に、あまり人気がなく、購入される馬券の量が少ない馬のオッズは高くなるのです。
つまり、オッズを見ることで、レースに参加する馬たちの相対的な人気度を一目で把握できます。
- オッズが低い馬(1番人気など): 実力や過去の実績、当日のコンディションなどが高く評価され、多くの人から支持されている馬です。「本命」とも呼ばれ、勝つ確率が高いと見なされています。
- オッズが高い馬(10番人気など): 実力に疑問符が付いたり、近走の成績が振るわなかったりと、支持が集まっていない馬です。「穴馬(あなうま)」と呼ばれ、勝つ確率は低いと見なされていますが、もし勝てば高い払戻金をもたらします。
オッズの種類と画面の見方
競馬場のモニターやJRAの公式サイトで表示されるオッズ画面には、様々な種類の馬券に対応したオッズが並んでいます。
- 単勝: 1着になる馬を当てる馬券のオッズです。最もシンプルで、その馬が勝つことに対する純粋な評価が反映されます。
- 複勝: 3着以内に入る馬を当てる馬券のオッズです(出走頭数により2着以内になる場合もあります)。オッズが「1.2-1.8」のように幅を持って表示されるのが特徴です。これは、最終的な払戻額が、3着以内に入った他の2頭の人気によって変動するためです。
- 馬連: 1着と2着になる馬の組み合わせを、着順に関係なく当てる馬券のオッズです。
- 三連単: 1着、2着、3着になる馬を着順通りに当てる馬券のオッズです。的中が非常に難しい分、オッズは数万倍、時には数百万倍にもなることがあります。
自分が購入したい馬券の種類と、注目している馬のオッズを確認することが、馬券検討の第一歩となるでしょう。

投票数で決まる競馬 オッズの仕組みとは
競馬のオッズがなぜ変動するのか、その根本的な仕組みを理解するためには、「パリミュチュエル方式」という言葉を知る必要があります。
日本の公営競技(競馬、競輪、競艇、オートレース)で採用されているこの方式は、簡単に言うと「参加者(ファン)の投票額を一つのプールに集め、そこから主催者の手数料(控除)を差し引いた残りを、的中者全員で山分けする」というものです。
このため、主催者が独自にオッズを設定する「ブックメーカー方式」とは異なり、オッズは馬券の発売開始から締め切り直前まで、ファンの投票動向によってリアルタイムで変動し続けます。
パリミュチュエル方式の流れ
- 総投票額の確定: レースの馬券発売が締め切られた時点で、そのレースに投じられた全ての馬券の売上金(総投票額)が確定します。
- 控除金の差し引き: 総投票額から、主催者であるJRA(日本中央競馬会)の運営費や国庫納付金などに充てられる一定の割合の金額(控除金)が差し引かれます。この控除金の割合を「控除率」と呼びます。
- 払戻原資の確定: 総投票額から控除金を引いた残りの金額が、的中者に払い戻される資金の総額、つまり「払戻原資」となります。
- オッズの最終確定: 払戻原資を、それぞれの馬券の的中票数で割ることで、最終的な払戻金額(100円あたりの配当)が算出され、オッズが確定します。
このように、競馬のオッズは主催者とファンとの戦いではなく、馬券を購入したファン同士の間での資金の分配によって決まる仕組みになっています。だからこそ、多くの人が支持する人気の馬券は配当が低くなり、支持が少ない馬券は高い配当を生む可能性があるのです。

オッズ 高い低いが示す意味を理解する
オッズの数値が高いか低いかは、馬券を検討する上で非常に重要な情報を提供してくれます。これは単に配当の大小を示すだけでなく、その馬の評価やレースの展開を予測するヒントにもなります。
オッズが低い馬(本命馬)
オッズが低い馬は、多くのファンから支持を集めている「本命馬」です。
- メリット: 実績や近走の成績が良い場合が多く、レースで上位に入る確率が高いと考えられます。そのため、的中する可能性が高く、安定したリターンを期待できるでしょう。
- デメリット: 的中しやすい反面、配当は低くなります。もし本命馬ばかりを買い続けても、的中率が購入金額を上回らなければ、長期的に利益を出すのは難しいかもしれません。
オッズが高い馬(穴馬)
オッズが高い馬は、ファンからの支持が薄い「穴馬(あなうま)」や「ダークホース」と呼ばれます。
- メリット: 的中した際の払戻金が非常に大きくなる可能性があります。いわゆる「万馬券」は、こうした人気薄の馬が活躍することで生まれます。誰もが予測しなかった結果を当てる快感は、競馬の醍醐味の一つです。
- デメリット: 人気がないということは、何らかの不安要素(近走の不振、コース適性の疑問など)があると見なされている場合が多く、的中する確率は本命馬に比べて格段に低くなります。ハイリスク・ハイリターンな選択と言えるでしょう。
オッズ分布からレースの様相を読む
個々の馬のオッズだけでなく、出走馬全体のオッズ分布を見ることで、そのレースが「堅い」のか「荒れそう」なのかをある程度予測できます。
- 本命不在の混戦レース: 1番人気の単勝オッズが4.0倍以上など、上位人気馬のオッズが拮抗している場合、どの馬が勝ってもおかしくない「混戦」と判断できます。このようなレースは、高配当が飛び出す可能性があります。
- 一強ムードのレース: 1頭だけ単勝オッズが1.5倍など、極端に低い馬がいる場合、その馬の実力が突出していると多くのファンが考えている証拠です。比較的平穏な結果に終わる可能性が高いと予測できます。

万馬券を狙えるオッズが高いレースの特徴
高配当、いわゆる「万馬券」(100円あたり1万円以上の払戻し)が飛び出すレースには、いくつかの共通した特徴が見られます。これらの特徴を理解することは、穴馬券を狙う上で役立ちます。
ハンデキャップ競走(ハンデ戦)
各馬の実力差を埋めるため、実績のある馬には重い斤量(騎手と鞍の合計重量)を、実績の劣る馬には軽い斤量を背負わせるルールのレースです。実力が拮抗しやすいため、人気馬が斤量に苦しみ、軽量の伏兵が台頭する波乱の展開が起こりやすくなります。
悪天候・不良馬場
雨や雪の影響で馬場状態が悪化すると、実力馬であっても本来の能力を発揮できないことがあります。逆に、道悪(みちわる)を得意とする馬が実力以上の走りを見せることがあり、予想外の結果につながりやすいです。
多頭数レース
出走する馬の頭数が多いほど、レース中の展開は複雑になります。進路取りが難しくなったり、馬群に包まれて抜け出せなくなったりと、実力馬が不完全燃焼に終わるリスクが高まります。そのため、伏兵にもチャンスが生まれやすくなります。
2歳・3歳限定戦
キャリアの浅い若駒が出走するレースは、各馬の能力比較が難しく、データも少ないため、評価が定まりにくい傾向があります。特にデビューしたての馬が出走する「新馬戦」や「未勝利戦」は、素質を隠し持った人気薄の馬が激走するケースが少なくありません。
夏競馬・ローカル開催
主要な競馬場(中央4場)以外で開催されるローカル競馬や、トップクラスの馬が休養に入る夏競馬は、実力が拮抗したメンバー構成になることが多く、波乱が起きやすい時期とされています。
これらのレースは、一筋縄ではいかない分、予想が的中したときの喜びとリターンは格別です。

元本割れのオッズ 1以下になるケースとは
通常、馬券のオッズが1.0倍を下回ることはありません。オッズ1.0倍は、購入した金額と同額が払い戻される状態で、「元返し(もとがえし)」と呼ばれます。しかし、JRA(日本中央競馬会)では、ファンサービスの一環として「JRAプラス10」という制度を導入しています。
JRAプラス10の仕組み
この制度は、単勝・複勝・枠連・馬連・ワイドの5種類の馬券において、本来の計算上のオッズが1.0倍や1.1倍だったとしても、100円の購入につき払戻金が110円(オッズ1.1倍)になるように、JRAが利益から10円を上乗せしてくれるというものです。これにより、ほとんどのケースで元返しは発生せず、最低でも1.1倍の配当が保証されています。
例外的にオッズ1.0倍になる場合
ただし、「JRAプラス10」には例外があります。それは、ある1頭の馬に人気が極端に集中し、単勝や複勝の売上が著しく偏った場合です。
競馬法では、払戻率は70%以上でなければならないと定められています。もし、1頭に人気が集中しすぎた場合に「JRAプラス10」を適用すると、他の馬が勝った際の払戻率が法律で定められた下限を下回ってしまう可能性があります。
このような特殊な状況を避けるため、ごく稀に「JRAプラス10」の適用が見送られ、オッズが1.0倍の元返しとなることがあります。これは、制度の公平性を保つための措置であり、滅多に起こる現象ではありませんが、そうしたケースも存在するということは知っておくとよいでしょう。
複雑な馬券もわかる競馬 オッズの計算
- 難解な競馬 オッズ計算 三連単をマスター
- 便利な競馬 払い戻し 計算ツールの活用法
- 単勝・複勝オッズの計算ロジックを解説
- 控除率がオッズの計算に与える影響

難解な競馬 オッズ計算 三連単をマスター
三連単は、1着、2着、3着になる馬を着順通りに的中させる、非常に難易度の高い馬券です。その分、的中した際の配当は全馬券種の中で最も高くなる傾向にあり、「万馬券」を超える「百万馬券」も夢ではない、多くのファンのロマンが詰まった馬券と言えるでしょう。
三連単のオッズそのものはJRAからリアルタイムで発表されるため、自分でオッズを計算する必要はありません。しかし、馬券戦略の要となるのは、自分が選んだ馬の組み合わせが全部で何通り(何点)になるのかを正確に把握する「点数計算」です。これをマスターすることが、予算管理と的中率向上の鍵となります。🎯
組み合わせの総数と点数計算の重要性
まず、三連単がどれほど難しい馬券であるかを理解しましょう。例えば、18頭立てのレースで、全ての組み合わせを網羅しようとすると、その総数は以下のようになります。
1着(18通り)× 2着(残り17通り)× 3着(残り16通り)= 4,896通り
1点100円で購入しても約50万円が必要となり、現実的ではありません。だからこそ、自分の予想に合わせて買い目を絞り込む「買い方のテクニック」と、その際の「点数計算」が不可欠になるのです。
主な買い方と具体的な点数計算マスター
ここでは、三連単でよく使われる3つの主要な買い方「ながし」「ボックス」「フォーメーション」について、それぞれの戦略と計算方法を詳しく解説します。
ながし(軸馬を決めて流す戦略)
「この馬は絶対に3着以内に入る」という自信のある馬=軸馬を1頭または2頭決め、その軸馬から他の馬(相手馬)へ組み合わせを流す買い方です。
- 1頭軸ながし・マルチ 最もポピュラーな買い方の一つです。軸馬を1頭決め、相手馬を複数選びます。さらに「マルチ」というオプションを付けることで、軸馬が1着・2着・3着のいずれに入っても的中となります。
- 計算式:
相手の頭数 × (相手の頭数 - 1) × 3 - 例: 軸馬1頭、相手馬5頭で「マルチながし」を購入
5頭 × 4頭 × 3 = 60点これは、もし軸馬が1着に来た場合(20通り)、2着に来た場合(20通り)、3着に来た場合(20通り)の全てをカバーする買い方です。
- 計算式:
- 2頭軸ながし・マルチ 「この2頭は堅い。両方とも3着以内には来るだろう」という場合に使う戦略です。軸馬を2頭決め、その2頭が3着以内に入り、残りの1枠に選んだ相手馬が入れば的中となります。
- 計算式:
相手の頭数 × 2 - 例: 軸馬2頭、相手馬5頭で「2頭軸マルチ」を購入
5頭 × 2 = 10点非常に点数を絞れるため、相手馬選びが的中への近道です。
- 計算式:
ボックス(選んだ馬で決まるときの戦略)
「1着から3着までは、このグループの中から決まるはずだが、着順は全く読めない」という混戦レースで有効な買い方です。選んだ馬の組み合わせを全て購入します。
- 計算式:
選んだ頭数 × (選んだ頭数 - 1) × (選んだ頭数 - 2) - 例: 5頭の馬を選んで「ボックス」で購入
5頭 × 4頭 × 3頭 = 60点どの馬が1着になっても良いため安心感がありますが、頭数を増やすと点数が一気に増大する点に注意が必要です。予算(予算)に合わせて頭数を決めましょう。
フォーメーション(最も戦略的な買い方)💡
1着、2着、3着に来る馬の候補を、それぞれ別々に選んで組み合わせる、最も戦略的で自由度の高い買い方です。無駄な買い目を徹底的に排除し、点数を効率的に絞り込めるのが最大のメリットです。
- 考え方:
- 1着欄: 「勝つのはこの馬しかいない」という本命馬を配置
- 2着欄: 「1着の馬が勝った場合、2着に来そうなのはこの馬たち」という対抗馬を配置
- 3着欄: 「もしかしたら紛れ込んでくるかもしれない穴馬」も含めて広く配置
- 具体例:
- 1着候補: 2頭 (A, B)
- 2着候補: 4頭 (A, B, C, D)
- 3着候補: 6頭 (A, B, C, D, E, F) このように配置した場合、(A-C-E) のような組み合わせは購入しますが、(C-A-B) のような「1着候補に選んでいない馬が1着になる組み合わせ」は購入しません。また、(A-A-B) のように同じ馬が重複する組み合わせは自動的に除外されます。
計算は非常に複雑になるため、JRA公式サイトや競馬情報サイトが提供する「点数計算ツール」の利用を強く推奨します。フォーメーションを使いこなせれば、少ない投資で大きなリターンを狙う、賢い馬券の組み立てが可能になります。

便利な競馬 払い戻し 計算ツールの活用法
三連単のフォーメーションや、複数の馬券を組み合わせる場合など、購入点数の手計算は複雑で間違いやすいものです。そこで非常に役立つのが、インターネット上で提供されている無料の計算ツールです。
これらのツールを活用することで、競馬初心者から上級者まで、誰でも簡単かつ正確に購入点数や払戻金を計算できます。
計算ツールの主な機能
- 点数計算機能: 「ながし」「ボックス」「フォーメーション」といった買い方を選び、馬の頭数を入力するだけで、自動的に購入点数を算出してくれます。これにより、予算オーバーを防ぎ、計画的な馬券購入が可能となります。
- 払戻金シミュレーション: 購入したい馬券のオッズと購入金額を入力することで、もし的中した場合にいくらの払戻金が得られるのかを事前にシミュレーションできます。複数の買い目を同時に計算できるツールもあり、どの組み合わせが最もリターンが大きいかなどを比較検討する際に便利です。
どこで利用できるか
これらの計算ツールは、JRAの公式サイト内にある「点数計算シミュレーター」をはじめ、JRA-VANや大手競馬情報サイト、個人が運営する競馬ブログ、さらにはスマートフォンアプリなど、様々な場所で提供されています。
特に、フォーメーションのような複雑な買い方を試してみたいけれど計算に自信がないという方にとって、これらのツールは心強い味方となるでしょう。計算ミスによる買い間違いといった失敗をなくし、よりスマートに競馬を楽しむために、積極的に活用することをおすすめします。
単勝・複勝オッズの計算ロジックを解説
前述の通り、日本の競馬はパリミュチュエル方式を採用しており、オッズは全体の売上と各馬券の売上に基づいて決定されます。ここでは、最も基本的な馬券である単勝と複勝を例に、オッズが算出される具体的な計算ロジックを見ていきましょう。
基本的な計算式は以下の通りです。
オッズ = (総投票額 × 払戻率) ÷ その馬券の投票額
計算式の各項目
- 総投票額: その馬券種(例:単勝)の全体の売上金額です。
- 払戻率: JRAが設定する率で、馬券種によって異なります。総投票額にこの払戻率を掛けたものが、的中者に分配される「払戻原資」となります。単勝と複勝の払戻率は80%(0.8)です。
- その馬券の投票額: 的中対象となる特定の馬券(例:Aという馬の単勝馬券)が、どれだけ売れたかを示す金額です。
具体的な計算例(単勝)
あるレースの単勝の総売上が1億円だったとします。
- 払戻原資: 1億円 × 80% = 8,000万円
- Aという馬の単勝が1,000万円売れていたとします。
- Aが1着になった場合のオッズ: 8,000万円 ÷ 1,000万円 = 8.0倍
このように、全体の売上に対して、その馬券がどれくらいの割合を占めているかによってオッズが決定されます。
複勝オッズの特殊性
複勝は3着以内に入れば的中となる馬券です(出走頭数が7頭以下の場合は2着以内)。そのため、的中となる馬が最大3頭存在します。
複勝の払戻しは、まず払戻原資を3等分(または2等分)し、それをそれぞれの的中馬の票数で割って算出されます。このため、複勝のオッズは「2.1 – 3.5」のように幅を持たせた形で表示され、レースが確定して初めて最終的なオッズが決まるという特徴があります。人気薄の馬が2着や3着に入ると、払戻原資を分ける対象が少なくなるため、複勝でも比較的高い配当が付くことがあります。

控除率がオッズの計算に与える影響
オッズの計算ロジックを理解する上で、主催者であるJRAの収入となる「控除率」は避けて通れない要素です。控除率とは、馬券の総売上から天引きされる手数料の割合であり、この率がオッズ、ひいては長期的な馬券の収支に直接的な影響を与えます。
控除された金額は、賞金や競馬場の施設維持費、運営スタッフの人件費、そして国庫への納付金などに充てられ、競馬というシステムを維持するために不可欠なものです。
馬券種別の控除率と払戻率
JRAが定める控除率は、馬券の種類によって異なります。的中させやすい馬券は控除率が低く、的中が難しい複雑な馬券ほど控除率が高く設定される傾向があります。
| 馬券の種類 | 控除率 | 払戻率 |
| 単勝 | 20% | 80% |
| 複勝 | 20% | 80% |
| 枠連 | 22.5% | 77.5% |
| 馬連 | 22.5% | 77.5% |
| ワイド | 22.5% | 77.5% |
| 馬単 | 25% | 75% |
| 三連複 | 25% | 75% |
| 三連単 | 27.5% | 72.5% |
| WIN5 | 30% | 70% |
この表からわかるように、最もファンに還元される割合が高いのは単勝と複勝であり、最も低いのはWIN5です。
控除率が意味すること
この控除率の違いは、長期的な視点で見ると非常に重要です。例えば、同じ金額を投資し続けた場合、理論上は払戻率が高い馬券種の方が、資金の減少が緩やかになります。
もちろん、競馬は一発の大きな当たりで収支がプラスに転じることもあるため、一概に控除率が高い馬券が不利とは言えません。三連単のような高い控除率の馬券には、それを補って余りある高配当の魅力があります。
しかし、控除率の存在と、馬券種によるその違いを理解しておくことは、どの馬券を主戦場にするかという戦略を立てる上で、一つの判断材料となるでしょう。
正しい知識で楽しむ競馬 オッズの計算
この記事では、競馬のオッズに関する様々な情報を解説してきました。最後に、重要なポイントを箇条書きでまとめます。
- オッズは払戻金の倍率と人気の指標という2つの意味を持つ
- オッズが低いほど人気が高く、的中時の配当は低い
- オッズが高いほど人気が低く、的中時の配当は高い
- 日本の競馬オッズはファン同士の資金分配であるパリミュチュエル方式で決まる
- 馬券の総売上から主催者の手数料である控除金を引いたものが払戻原資となる
- オッズの計算式は「(総投票額 × 払戻率) ÷ その馬券の投票額」が基本
- オッズが低い本命馬はローリスク・ローリターン
- オッズが高い穴馬はハイリスク・ハイリターン
- 高配当が出やすいのはハンデ戦や不良馬場、多頭数レースなど
- JRAプラス10により、通常はオッズ1.1倍以上の払戻しが保証される
- 極端な人気集中など、ごく稀にオッズ1.0倍の元返しが発生することがある
- 三連単などの複雑な馬券は、ながしやボックスといった買い方の点数計算が重要
- 点数計算や払戻金シミュレーションには無料の計算ツール活用が便利
- 控除率は馬券の種類によって異なり、単勝・複勝が最もファンに有利な設定
- オッズの仕組みを正しく理解することが馬券戦略の第一歩となる
