競馬の「単勝」は、1着の馬を当てるという最もシンプルで奥が深い馬券です。初心者の方が最初に触れる馬券であると同時に、多くのプロ馬券師がその優位性のために主戦場としています。しかし、ただ好きな馬を選ぶだけでは、長期的に利益を上げることは難しいでしょう。
この記事では、競馬の単勝について、基本的な意味や買い方はもちろん、オッズや倍率の仕組み、さらにはJRAにおける過去の最高配当や、勝率を上げて儲けるための具体的なコツと資金管理術まで、体系的に解説していきます。
この記事を読むことで「競馬 単勝」と検索した読者が具体的に何について理解を深められるか
- 単勝馬券の正確な意味と他の券種との違い
- 競馬場やインターネットでの具体的な買い方の手順
- オッズや倍率が決まる仕組みと払戻金の計算方法
- 単勝で利益を出すための分析のコツと資金管理の重要性
競馬 単勝の基本と買い方を解説
- 単勝とは?最もシンプルな馬券
- 競馬 単勝 買い方の3つの手順
- 競馬 単勝100円から始める方法
- 競馬 単勝オッズの仕組みと見方
- 競馬 単勝 倍率の計算方法とは

単勝とは?最もシンプルな馬券
単勝(たんしょう)とは、JRA(日本中央競馬会)が発売する馬券の一種で、レースで1着になる馬を当てる馬券です。正式には「単勝式勝馬投票券」と呼ばれます。出走する馬が2頭以上いれば発売され、選んだ馬が1着になれば的中となります。
この単純明快さから、競馬の最も基本的な券種とされています。「どの馬が勝つのか?」という、競馬予想における最も純粋で根源的な問いに答える馬券です。初心者にとっては予想の入口として最適であり、熟練者にとっては分析の精度が問われる奥深い馬券でもあります。
他の主要な馬券との違い
単勝の特性を理解するために、他の馬券と比較してみましょう。馬券には様々な種類があり、それぞれ的中条件と難易度、そして配当の期待値が異なります。
- 複勝(ふくしょう)との違い複勝は、選んだ馬が3着以内(ただし、出走頭数が7頭以下の場合は2着以内)に入れば的中となる馬券です。単勝が1着のみを対象とするのに対し、複勝は的中ゾーンが広いため、的中率は格段に高くなります。しかし、その分配当(オッズ)は低くなる傾向があります。初心者が「当てる楽しさ」を味わうのにおすすめの券種です。
- 馬連(うまれん)との違い馬連は、1着と2着に入る馬の「組み合わせ」を当てる馬券です。選んだ2頭が1着と2着(または2着と1着)になれば的中となり、着順は問われません。対象が2頭になるため、1頭だけを選ぶ単勝と比べて難易度は上がりますが、その分、配当も高くなる可能性があります。
- 3連単(さんれんたん)との違い3連単は、1着、2着、3着になる馬を着順通りに完璧に当てる馬券です。例えば「1着が7番、2着が3番、3着が1番」と予想したら、その通りの結果にならなければ的中となりません。全券種の中で最も難易度が高く、的中確率は低いですが、その分配当は爆発的に高くなる可能性があり、数百万円以上の高額配当が生まれることもあります。
これらの比較から、単勝が「1頭の勝ち馬を探す」という競馬予想の核心に焦点を当てた、最も純粋な馬券であることが分かります。
特別な馬券:「応援馬券」
JRAでは、「がんばれ!」という文字が印字される「応援馬券」も発売されています。これは、選んだ1頭の馬の「単勝」と「複勝」を同じ金額で同時に購入する馬券です。例えば「5番の馬の応援馬券を500円」購入すると、「単勝 5番 250円」と「複勝 5番 250円」を自動的に購入したことになります。
特定の馬を応援したいファンにとって、感情的な参加と馬券購入を両立させる素晴らしい方法です。また、これは無意識のうちに「リスク分散」を学ぶ機会にもなります。高配当が期待できる単勝と、的中率が高い複勝を組み合わせることで、もし1着になれなくても3着以内に入れば一部の払戻金を得られる可能性が高まります。
競馬 単勝 買い方の3つの手順
単勝馬券を購入する方法は、大きく分けて3つ存在します。ここでは、初心者の方でも迷うことなく実行できるよう、それぞれの具体的な手順を詳しく解説します。
方法1:競馬場やウインズ(WINS)での購入
競馬の醍醐味である現地の熱気や、競走馬の姿を間近で見ながら現金で購入する、最も伝統的な方法です。「ウインズ(WINS)」とは、JRAの場外馬券発売所のことを指します。
- マークカードの記入競馬場やウインズの場内に設置されている緑色の「マークカード」を入手します。このカードに、黒いペンで必要な情報を塗りつぶしていきます。
- 開催場名: 馬券を買いたい競馬場(例:「東京」「京都」など)をマークします。
- レース番号: 対象のレース番号(例:「11R」など)をマークします。
- 式別: 「単勝」の欄をマークします。(複勝とセットの「単・複」欄もあります)
- 馬番: 1着になると予想した馬の番号(例:「7」など)をマークします。
- 金額: 購入したい金額の数字(例:「1」など)をマークします。
- 単位: 金額の単位(例:「百円」「千円」など)をマークします。「1」と「百円」をマークすれば100円分の購入となります。
- 自動発売機への入金記入が完了したら、場内に多数設置されている自動発売機に向かいます。はじめに現金(紙幣または硬貨)を投入口に入れます。
- マークカードの挿入と発券記入したマークカードを挿入口に入れます。一度に複数枚挿入することも可能です。機械がカードを読み取ると、画面に購入内容(レース、馬番、金額)が表示されます。内容が正しいかを確認し、間違いがなければ「発券」ボタンを押します。馬券(勝馬投票券)とお釣りが出てくるので、忘れずに受け取ります。
方法2:インターネット投票「即PAT」での購入
時間や場所を選ばずに、自宅のパソコンやスマートフォンから馬券を購入できる最も便利な方法が、JRAの公式インターネット投票サービス「即PAT」です。申し込んだその日から利用可能になる手軽さも魅力です。
- 会員登録と口座開設即PATを利用するには、JRAが指定する銀行の普通預金口座が必要です。主な指定銀行には、PayPay銀行、楽天銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、住信SBIネット銀行などがあります。JRAの公式サイトから即PATの会員登録手続きを行い、画面の指示に従って利用したい銀行を選択し、口座振替契約を結びます。
- 投票サイトへ入金登録が完了すると、ログインに必要な「加入者番号」「P-ARS番号」「INET-ID」などが発行されます。これらを使って即PATの投票サイトにログインした後、馬券購入の元手となる資金をJRAの投票用口座へ移動(入金)させます。メニューから「入金指示」を選び、100円単位で入金額を指定します。1日2回までの入金は手数料無料ですが、3回目以降は手数料がかかる場合があるため、まとめて入金するのが効率的です。
- 馬券の購入資金が入金されれば、馬券を購入できます。投票サイトで、購入したいレース(場名とレース番号)を選択します。次に、式別で「単勝」を選び、予想した馬の馬番を選択します。購入金額を入力し、「セット」ボタンで投票リストに追加します。最後に内容を確認して「投票」ボタンを押し、投票を確定させます。
方法3:スマートフォンアプリでの購入
JRA公式アプリや、「JRA-VAN」などの競馬情報アプリを利用することで、スマートフォンからさらに手軽に馬券を購入できます。これらのアプリは、基本的に前述の「即PAT」と連携して動作します。
アプリをダウンロードした後、初期設定で即PATの加入者番号などを入力し、アカウントを連携させます。連携が完了すれば、アプリ内の出馬表やオッズ、最新のパドック情報などを見ながら、シームレスに馬券の購入画面に進むことができます。式別で「単勝」を選び、馬番をタップして金額を決定するだけで、投票が完了します。

競馬 単勝100円から始める方法
競馬の馬券は、券種に関わらず、基本的に「100円」から購入することが可能です。もちろん、これは単勝馬券も例外ではありません。
競馬場やウインズでマークカードを記入する場合、前述の通り、金額の欄で「1」をマークし、単位の欄で「百円」をマークすれば、100円分の単勝馬券が購入できます。
インターネット投票(即PAT)やスマートフォンアプリの場合も同様です。馬券購入画面で金額を入力する際に「100」と入力するか、あるいは単位が「百円」となっている入力欄に「1」と入力することで、100円分の投票が可能です。
競馬が初めての方や、まだ予想に自信がない方にとって、100円という少額から始められる手軽さは大きな魅力です。まずは100円でレースに参加し、「予想した馬が勝つ」という競馬の最も基本的な楽しみを体験してみることが、競馬の奥深さを知る第一歩となるでしょう。また、様々な予想理論を試す際の練習としても、100円単位での購入は非常に有効です。
競馬 単勝オッズの仕組みと見方
競馬で利益を考える上で、絶対に欠かせない要素が「オッズ」です。オッズが何を意味し、どのようにして決まるのかを正確に理解することは、運任せのギャンブルから戦略的な馬券購入へとステップアップするための第一歩となります。
オッズとは、その馬券が的中した場合に、投じた金額が何倍になって払い戻されるかを示す数値です。電光掲示板やスマートフォンの画面に「5.0」と表示されていれば、それは「オッズ5.0倍」を意味します。
例えば、単勝オッズが「5.0」と表示されている馬券を100円購入し、その馬が見事に1着になった場合、払戻金は「100円 × 5.0 = 500円」となります。
オッズが決まる「パリミュチュエル方式」
ここで重要なのは、このオッズをJRA(主催者)が決めているのではない、という点です。日本の公営競技(競馬、競輪、競艇など)では、「パリミュチュエル方式」という仕組みが採用されています。これは、オッズがファン全体の投票額によって自動的に決定される方式です。
全体の流れは以下のようになっています。
- まず、あるレースの特定の馬券(ここでは単勝)に投じられた全金額、すなわち「総投票額(売上)」が確定します。
- JRAが、法律で定められた割合を「控除(手数料)」として総投票額から差し引きます。これがJRAの運営費や国庫への納付金となります。
- 残った金額(総投票額から控除額を引いたもの)が、的中者全員で分配される「払戻対象総額」となります。
- この払戻対象総額を、的中した馬(1着の馬)の単勝に投票された合計金額で割ったものが、その馬の最終的なオッズ(倍率)となります。
この仕組みのため、多くの人が「この馬が勝つだろう」と予想して投票する人気馬(支持率が高い馬)は、的中した際に分配を受ける人が多くなるため、一人当たりの取り分が減り、オッズは低くなります(例:1.5倍など)。逆に、あまり人気のない馬、いわゆる「穴馬」(支持率が低い馬)が勝った場合は、的中者が少ないため、一人当たりの取り分が多くなり、オッズは高くなる(例:30.0倍など)わけです。
オッズは馬券の発売開始から締め切りまで、リアルタイムの投票動向に応じて刻々と変動し続けます。

競馬 単勝 倍率の計算方法とは
前述の通り、「オッズ」と「倍率」は競馬において基本的に同じ意味の言葉として使われます。単勝オッズ5.0倍とは、すなわち「単勝倍率5.0倍」のことであり、賭けた金額が的中時に5.0倍になって戻ってくることを示します。
払戻金の計算方法は非常に単純明快です。
計算式:
払戻金額 = 購入金額 × 最終オッズ(倍率)
ここで注意が必要なのは、払戻金の計算に使われるオッズは、自分が馬券を購入した時点のものではなく、投票締め切り後の「最終オッズ(確定オッズ)」であるという点です。これは、パリミュチュエル方式が「総投票額」と「各馬への投票額」が全て確定してからでないと、払戻金の原資と分配比率が決まらないためです。
例えば、レース当日の朝に単勝オッズが10.0倍だった馬の馬券を購入したとします。しかし、その後その馬に多くの投票が集まり、締め切り時点での最終オッズが5.0倍になった場合、もし的中しても払戻金は10.0倍ではなく、5.0倍で計算されます。
仮に、単勝オッズ3.0倍の馬に500円を投票して的中した場合、払戻金は「500円 × 3.0 = 1,500円」となります。この場合の利益は、払戻金1,500円から、馬券購入に使った金額(投資金額)500円を差し引いた1,000円です。
競馬 単勝で勝つための応用戦略
- 競馬 単勝 配当の魅力と控除率
- JRAの競馬 単勝最高額はいくら?
- 勝率を上げる競馬 単勝のコツ
- 競馬 単勝で儲けるための資金管理
- 競馬 単勝を極める戦略まとめ
競馬 単勝 配当の魅力と控除率
競馬で長期的な収益を目指す上で、どの馬を選ぶかと同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのが「どの馬券を選ぶか」という視点です。ここで最も意識すべき数字が「控除率」です。
控除率とは、JRAがファンの馬券売上から、事業運営費や賞金、国庫納付金などのために差し引く手数料の割合を指します。逆に言えば、ファン(的中者)に払い戻される割合を「払戻率」と呼びます。
ファンにとっては、この控除率が低ければ低いほど、払戻率が高くなるため、構造的に「勝ちやすい」、つまり「有利な」馬券と言えます。
そして、JRAが発売する馬券の中で、単勝(および複勝)は、他の複雑な券種と比較して、この控除率が最も低く設定されています。
JRA券種別 控除率・払戻率 比較表
| 券種 | JRA控除率 | 払戻率(ファンへの還元率) |
|---|---|---|
| 単勝 | 20% | 80% |
| 複勝 | 20% | 80% |
| 馬連 | 22.5% | 77.5% |
| 枠連 | 22.5% | 77.5% |
| ワイド | 22.5% | 77.5% |
| 馬単 | 25% | 75.0% |
| 3連複 | 25% | 75.0% |
| 3連単 | 27.5% | 72.5% |
| WIN5 | 30% | 70.0% |
この表が示す通り、単勝の払戻率は80%です。ファンが10,000円分の単勝馬券を購入した場合、そのうち8,000円が的中者への払戻金の原資となります。
一方で、一攫千金の高額配当が魅力の3連単の控除率は27.5%であり、払戻率は72.5%しかありません。同じ10,000円分の馬券を購入しても、払戻原資となるのは7,250円だけです。単勝と比べると、購入した時点で750円分(7.5%)も不利な条件で勝負していることになります。
この7.5%の差は、1レース単位では小さく感じるかもしれません。しかし、もし1年間で合計100万円分の馬券を購入した場合、単勝なら80万円が払戻原資となるのに対し、3連単では72万5千円しか原資になりません。その差は7万5千円にもなります。
高配当の夢を追うよりも、最も手数料が安く、構造的に勝ちやすい単勝の土俵で戦うことは、長期的な収益性を追求する上で、極めて合理的かつ重要な戦略と言えるでしょう。

JRAの競馬 単勝最高額はいくら?
単勝は配当が安いという一般的なイメージがあるかもしれませんが、時には驚くような高額配当が飛び出すこともあります。市場(他のファン)の評価が著しく低かった馬、すなわち全く人気のない馬が勝利した場合、単勝でも「万馬券」(オッズ100倍以上)になることがあります。
JRAの単勝史上、最も高い払戻金を記録したのは、2014年4月26日に福島競馬場で行われた第8レース(4歳上500万下)で勝利した「リバティーホール」です。
この馬は16頭立ての最低人気(16番人気)でした。中央競馬で未勝利のまま地方競馬へ移籍し、そこで2勝を挙げて中央競馬に復帰したものの、復帰後の成績は振るいませんでした。加えて、このレースは半年の休養明けで、馬体重は前走からマイナス19kgと、多くの不安要素を抱えていました。これらの理由から、多くのファンはこの馬が勝利する可能性は極めて低いと判断していました。
しかし、レースでは好スタートから3番手の絶好位を確保すると、直線でも粘り強く伸びて見事に1着でゴールしました。
この時の単勝オッズは「569.4倍」。つまり、単勝100円に対する払戻金は、JRA史上最高額となる56,940円を記録しました。
JRA単勝 歴代高額配当ランキング TOP5
| 順位 | 払戻金額 | 競走馬名 | 開催日 | 競馬場・レース | 人気 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 56,940円 | リバティーホール | 2014/04/26 | 福島8R | 16番人気 |
| 2 | 55,870円 | タチバナヒメ | 1955/10/22 | 阪神6R | 8番人気 |
| 3 | 54,940円 | ヤマメ | 2022/02/12 | 東京12R | 16番人気 |
| 4 | 47,360円 | ピンクペッパー | 2008/04/19 | 阪神1R | 16番人気 |
| 5 | 46,080円 | ダイメイダーク | 2010/09/04 | 新潟1R | 16番人気 |
(出典:JRAの公式情報に基づき作成)
このように、単勝であっても、市場の圧倒的なコンセンサス(評価)と実際の結果との間に大きな差が生まれた場合、夢のある高額配当を手にできる可能性があります。これは、市場の非効率性を見つけ出すことこそが、競馬予想の醍醐味の一つであることを示しています。
勝率を上げる競馬 単勝のコツ
単勝で勝率、そして最終的な回収率を上げるためには、運任せのギャンブルから脱却し、データを分析し、馬の状態を見極める「予想(ハンディキャッピング)」の精度を高める必要があります。ここでは、勝者を見抜くための核心的な要素を解説します。
基礎的なデータ分析
競馬新聞や競馬情報サイトには、予想のための膨大なデータが詰まっています。
- 過去の成績(戦績)その馬がこれまでどのような「クラス(格)」のレースを走り、どんな着順だったかを確認します。特に近走の調子(フォーム)は重要です。着順が悪くても、レース内容(例:不利があった、ハイペースに巻き込まれた等)を分析することが大切です。
- コース・距離適性レースが行われる競馬場(例:東京競馬場、中山競馬場など)や、距離(例:1600m、2400mなど)が、その馬の得意条件と合っているかを確認します。芝が得意な馬、ダートが得意な馬、右回りが得意な馬など、馬にはそれぞれ明確な得意・不得意な舞台があります。
- 脚質と展開予想馬の得意な戦法を「脚質」と呼びます(例:スタートから先頭を走る「逃げ」、好位につける「先行」、中団からレースを進める「差し」、後方から追い込む「追い込み」)。レースのメンバー構成を見て、他に逃げたい馬が何頭いるかなどを分析し、どの脚質が有利になるかを予測する「展開予想」は、予想の精度を大きく左右します。
- 斤量(きんりょう)馬が背負う重さ(騎手の体重+鞍などの馬具)のことです。レースによっては、実績のある馬が重い斤量を背負わされる(ハンデキャップ)ことがあり、これが勝敗に影響を与えることもあります。
物理的サインの解読(パドック分析)
レース直前に、出走馬が周回する「パドック」で馬の状態を直接観察することは、新聞のデータだけでは分からない「その日のコンディション」を見極める上で非常に有効な分析手段です。
- 馬体の張り・毛ヅヤ体がふっくらと見え(太いのではなく、筋肉が張っている状態)、毛にツヤがある馬は好調なサインとされます。逆に毛ヅヤが悪かったり、あばら骨が浮いて見えたりする馬は、体調が万全でない可能性があります。
- 気配(イレ込み)落ち着いて、適度な気合で周回しているのが理想です。逆に、過度に興奮して首を激しく上下させたり、大量の汗(特に白い泡状の汗)をかいたりしている状態を「イレ込み」と呼びます。これはレース前に無駄な体力を消耗している可能性があり、マイナス材料と見なされることが多いです。
- 歩様(歩き方)力強く、リズミカルで、しっかりとした足取りで歩いているかを確認します。特に、推進力を生み出す後ろ脚の踏み込みが力強い馬は評価できます。
- 馬体重の増減レース前に発表される馬体重も重要な指標です。大幅なプラス体重は「太め残り(調整不足)」、大幅なマイナス体重は「体調不良」や「輸送による消耗」を示す場合がありますが、成長分や季節的な要因もあるため、過去のデータと比較して判断することが求められます。
人的要因(騎手分析)
競走馬の能力を100%引き出すのは騎手の役割であり、その影響は計り知れません。
- リーディングジョッキー年間を通じて勝利数や勝率で上位にランクされる騎手(例:C.ルメール騎手、川田将雅騎手など)は、総じて騎乗技術が高く、レース展開を読む力に優れているため、それだけで信頼性が高いと考えられます。
- コース巧者・乗り替わり特定の競馬場や特定のコース(例:中山競馬場の芝1200mなど)を非常に得意にしている騎手も存在します。また、前走から騎手が替わる「乗り替わり」も注目点です。トップ騎手への乗り替わりは「勝負気配(陣営の本気度)」の表れとしてプラス材料と見なされることが多いです。
これらの要素を個別に評価するだけでなく、「このトップ騎手が、この得意なコースで、パドックで絶好調に見えたこの馬に乗る」というように、全ての情報を統合的に分析することで、勝利の確率をより正確に予測できるようになります。

競馬 単勝で儲けるための資金管理
競馬で長期的に利益を上げる(儲ける)ためには、どれだけ優れた予想スキルを持っていたとしても、それ以上に厳格な「資金管理」が不可欠です。多くの人が競馬で負けてしまう最大の理由は、予想が下手だからではなく、この資金管理を怠るからです。
回収率こそが全て
多くの初心者が「的中率(どれだけ当たったか)」を追い求めがちです。しかし、競馬で成功を測る唯一の指標は「回収率」です。回収率とは、投資した金額に対して、どれだけの払戻金があったかを示す割合です。
計算式:
回収率(%) = (総払戻金額 ÷ 総購入金額) × 100
例えば、10レースで合計10,000円を使い、そのうち8レースが的中した(的中率80%)としても、払戻金の合計が8,000円だった場合、回収率は80%で「2,000円の負け」です。
逆に、10レースで合計10,000円を使い、的中がたった1回(的中率10%)だけでも、その的中で11,000円の払戻金を得られれば、回収率は110%となり「1,000円の勝ち」となります。
収益性は、的中率ではなく回収率によってのみ決定される、という事実をまず認識することが大切です。
最大の罪:「トリガミ」
トリガミとは、馬券が的中したにもかかわらず、そのレースでの払戻金額が購入金額の合計を下回り、結果的に収支がマイナスになることを指します。これは、馬連や3連複などで、的中を恐れて手広く買い目(組み合わせ)を広げすぎた場合に頻繁に発生します。
その点、単勝を「1点買い」する戦略を採用すれば、このトリガミは構造的に絶対に発生し得ません。的中すれば必ず利益が出る(オッズが1.0倍の場合は除く)というシンプルな構造は、資金管理を行う上で大きなメリットとなります。
資金管理の原則
金融投資の世界で用いられる規律を馬券購入に応用することが、破産を防ぎ、長期的な成功を可能にします。
- 予算の設定大前提として、失っても生活に一切影響のない「余裕資金」の範囲で、明確な予算(例:1ヶ月1万円まで、1日3,000円まで)を厳格に設定します。
- ユニット制の導入(フラットベット)1レースに投じる金額を、感情や「自信度」によって変動させるのではなく、常に一定額(例:1レース300円)にする、あるいは総資金の一定割合(例:総資金の1%)に固定する「ユニット制」を導入します。これを「フラットベット」とも呼びます。これにより、1レースの敗北が致命傷になることを防ぎ、統計的な優位性を長期的に追求し続けることができます。
- 記録の徹底購入した全ての馬券について、レース名、馬番、購入額、オッズ、結果(着順)、そして収支を記録する習慣をつけます。このデータは、自分の予想の癖、得意な条件、苦手なパターンなどを客観的に分析し、戦略を改善するための最も価値ある資産となります。
馬券購入を趣味やギャンブルとして捉えるのではなく、一つの合理的な投資活動として捉え直すことで、感情的な願望に基づいた「熱い」購入を避け、データに基づいた「冷静な」判断が可能になります。
競馬 単勝を極める戦略まとめ
競馬の単勝は、初心者からプロまで、全ての競馬ファンにとって基本であり、同時に最も奥深い馬券です。この記事で解説した重要なポイントを、以下にまとめます。
- 単勝は1着の馬を当てる最もシンプルな馬券
- 競馬初心者にとって最適な券種とされる
- 複勝は3着以内、馬連は1着2着の組合せ、3連単は1~3着の着順通り
- 応援馬券は単勝と複勝のセット馬券
- 競馬場やウインズではマークカードで現金購入が可能
- ネット投票「即PAT」ならスマホやPCから馬券を買える
- 単勝は100円から購入できる
- オッズは「何倍になるか」を示す数値
- 払戻金は「購入金額 × 最終オッズ」で計算される
- オッズはファンの投票額で決まるパリミュチュエル方式
- 人気馬はオッズが低く、不人気馬はオッズが高くなる
- 単勝の控除率は20%で、他の券種よりファンに有利
- 3連単の控除率は27.5%で、単勝より7.5%も高い
- JRAの単勝最高配当は56,940円(リバティーホール)
- 単勝でも分析次第で万馬券を狙うことは可能
- 勝率を上げるには過去の成績やコース適性の分析が必要
- パドックでの馬の状態(毛ヅヤや気配)の確認も有効
- 騎手の得意なコースや馬との相性も予想の要素
- 競馬の成功は的中率ではなく「回収率」で測る
- 回収率100%超えが長期的な利益を意味する
- 的中しても損をする「トリガミ」に注意
- 単勝1点買いはトリガミが発生しない
- 厳格な予算設定と資金管理が不可欠
- 1レースの購入額を一定にするフラットベットが有効
- 全ての馬券収支を記録し分析することが成長に繋がる
