競馬G1勝利数ランキング2025!歴代最強馬と騎手の大記録

競馬ファンであれば誰もが一度は気にするのが最強馬の行方ではないでしょうか。その強さを測る明確な指標となるのが競馬G1勝利数ランキングです。本記事では歴代G1勝利数馬の輝かしい記録や歴代G1勝利数騎手の偉業について詳しく解説していきます。時代とともに変化する競走馬勝利数ランキングを紐解きながら、アーモンドアイをはじめとするG1勝利数日本馬の記録と桁違いのG1勝利数ランキング世界記録を比較します。さらにG1勝利数を伸ばす現役馬の動向やG1勝利騎手2025年シーズンの最新結果まで網羅してお届けします。

  • 歴代の名馬たちが残したG1勝利数の国内および世界記録
  • 2025年に活躍した騎手たちのG1勝利数と最新リーディング事情
  • 日本馬と海外馬の記録の違いや賞金ランキングへの影響
  • 今後の記録更新が期待される現役競走馬と騎手の展望
目次

競馬G1勝利数ランキングから見る名馬たち

  • 歴代G1勝利数の馬と伝説の記録
  • 競走馬勝利数ランキングの上位馬
  • G1勝利数で日本馬の最多記録
  • G1勝利数ランキング世界一の馬
  • G1勝利数を伸ばす現役馬たち

歴代G1勝利数の馬と伝説の記録

競馬の世界において、G1レースでの勝利数は、競走馬としての偉大さを測る最も権威ある指標の一つです。これは単なる数字以上の意味を持ち、該当馬がどれほど過酷な戦いを勝ち抜いてきたかという「勲章」でもあります。ただ、この記録を見る際には、時代によるレース体系の違いや、競走環境の変化を理解しておくことが非常に大切です。

まず、日本の競馬史において長らく「聖域」とされてきたのが「G1・7勝」という記録でした。1984年にグレード制が導入されて以降、「皇帝」シンボリルドルフがこの記録を打ち立て、その後もディープインパクトやウオッカ、キタサンブラックといった歴史的な名馬たちがこの数字に並びました。しかし、不思議なことに、どの馬も8勝目に手を届かせることなく引退していきました。これには、当時のG1競走の数が現在よりも少なかったことや、優秀な成績を残した馬は種牡馬や繁殖牝馬として早期に引退させる傾向が強かったことが主な理由として挙げられます。

ところが、近年の競馬界では従来の常識が大きく覆されつつあります。アーモンドアイが史上初めて芝G1で9勝を挙げたように、競走馬の現役寿命が延びたことや、大阪杯やホープフルステークスのように新たにG1へ昇格するレースが増えたことが背景にあります。加えて、海外のG1レースに挑戦し、勝利を持ち帰ることが珍しくなくなった点も見逃せません。これにより、物理的に出走可能なG1レースの選択肢が増え、記録を伸ばしやすい環境が整ってきたと言えます。

一方で、2025年現在の視点でこのランキングを眺めると、勝利数だけでは語れない新たな価値観が生まれていることに気づかされます。例えば、ダート(砂)のレースにおける世界的な活躍です。これまでは芝のG1勝利数が重視されがちでしたが、世界最高峰の賞金を誇るサウジカップやブリーダーズカップ・クラシックなどの海外ダートG1を制することが、国内の複数のG1を勝つ以上の評価を受けるケースが出てきました。つまり、勝利の「数」だけでなく、どのレースを勝ったかという「質」や「インパクト」が、最強馬を決める上で重要な要素となってきているのです。

もちろん、勝利数が多い馬ほど優れているという見方は依然として有力ですが、注意すべき点もあります。それは、昔の馬と今の馬を単純に数字だけで比較することは極めて難しいということです。レースの開催時期や負担重量、馬場の質などが時代によって全く異なるからです。例えば、年間を通じて休みなく走り続けた昭和の名馬と、目標のレースに絞って科学的に調整される現代の馬とでは、1勝にかかる負担や難易度が違うという意見もあります。

このように考えると、G1勝利数ランキングは、単に優劣をつけるためのリストではなく、日本競馬がどのように進化し、世界との距離を縮めてきたかを示す歴史の教科書のようなものと言えるかもしれません。数字の裏側にある時代背景やドラマに思いを馳せることで、記録の価値はより一層輝きを増すはずです。

競走馬勝利数ランキングの上位馬

JRA(日本中央競馬会)の歴史において、G1勝利数ランキングの上位に名を連ねる馬たちは、それぞれの時代を象徴するヒーローやヒロインです。前述の通り、長らく頂点に君臨していたのは「7勝」を挙げた名馬たちでした。

例えば、無敗で三冠を達成したシンボリルドルフやディープインパクトは、その圧倒的なパフォーマンスで競馬ブームを牽引しました。また、東京競馬場での無類の強さから「府中の申し子」と呼ばれたウオッカや、ジャパンカップ連覇という偉業を成し遂げたジェンティルドンナ、そして北島三郎オーナーの愛馬として国民的な人気を博したキタサンブラックなども、この7勝クラブのメンバーです。

一方で、勝利数は「6勝」にとどまりながらも、世界最強の評価を得た馬もいます。2023年に世界ランキング1位となったイクイノックスがその代表例です。わずか10戦というキャリアの中で、天皇賞(秋)や有馬記念、そしてドバイシーマクラシックを制し、その内容の濃さから歴代最強馬論争の常連となっています。このように、勝利数の多寡だけでなく、レース内容や相手関係も評価の重要な要素となります。

馬名G1勝利数主な勝ち鞍特徴
アーモンドアイ9勝ジャパンC(2回)、ドバイターフ芝G1最多勝記録保持馬
シンボリルドルフ7勝皐月賞、ダービー、菊花賞史上初の無敗三冠馬
ディープインパクト7勝三冠、ジャパンC、有馬記念社会現象となった英雄
ウオッカ7勝ダービー、安田記念(2回)牝馬による64年ぶりダービー制覇
キタサンブラック7勝有馬記念、天皇賞春(2回)逃げ・先行からの驚異的な粘り
イクイノックス6勝天皇賞秋(2回)、ドバイSC世界ランキング1位(2023年)

G1勝利数で日本馬の最多記録

日本競馬の歴史において、G1レースを最も多く勝利した馬は誰かという問いには、実は「芝」と「ダート(砂)」という2つの異なるカテゴリーで答える必要があります。それぞれの舞台で求められる能力や競走体系が異なるため、記録の性質も少し違ったものになるからです。

まず、多くのファンが注目する「芝コース」における最多勝利記録を保持しているのは、歴史的名牝アーモンドアイです。彼女は2020年に引退するまでに、JRAと海外を合わせて「G1・9勝」という金字塔を打ち立てました。前述の通り、それまではシンボリルドルフやディープインパクトといった伝説的な馬たちが並んでいた「7勝の壁」が、日本競馬界の限界点として存在していました。アーモンドアイはこの高い壁を初めて、そして明確に超えたことで、日本競馬史における「最強」の定義を書き換えたと言えます。

アーモンドアイの特筆すべき点は、単に勝利数が多いだけでなく、そのパフォーマンスの質が極めて高かったことです。例えば、2400mで行われるジャパンカップでは驚異的な世界レコードタイムで駆け抜け、他馬を圧倒するスタミナとスピードを見せつけました。一方で、1600mのヴィクトリアマイルでも、スプリンター顔負けの瞬発力で圧勝するなど、距離やコースを問わない万能性を持っていました。2025年時点においても、芝G1における彼女の9勝という記録は、依然として誰にも破られていない聖域となっています。

これに対して、ダートコースを含めた日本馬の最多勝利記録に目を向けると、さらに上の数字を持つ馬たちが存在します。ダート路線では、JRAで行われるG1レースに加え、地方競馬場で行われる交流G1(Jpn1)競走が数多く開催されています。このシステムの違いもあり、ダート界では息の長い活躍をする馬が多く見られます。

その筆頭格がコパノリッキーです。彼はフェブラリーステークス連覇や東京大賞典制覇などを含め、史上最多となる「G1・Jpn1通算11勝」を挙げました。また、同時期に活躍した「ダートの王様」ホッコータルマエも、川崎記念3連覇などの偉業を含めて10勝を記録しています。彼らは怪我に強く、何年にもわたってトップコンディションを維持し続けたことで、これほどの勝利数を積み上げることができました。

ただ、ここで注意が必要なのは、芝の9勝とダートの11勝を単純に比較して優劣をつけることはできないという点です。一般的に芝のレースはスピードが出る分、馬の脚元への負担が大きく、現役生活を長く続けることが難しい傾向にあります。対してダートはパワーが必要ですが、芝に比べると脚への衝撃が緩和される側面があり、数多くのレースに出走しやすいという特徴があります。

このように考えると、アーモンドアイの記録は「限られたチャンスの中で極限のパフォーマンスを発揮し続けた結果」であり、コパノリッキーたちの記録は「長期間にわたりタフに走り続け、ダート界の頂点を守り抜いた証」と言えます。どちらも異なるベクトルで偉大な記録であり、それぞれのフィールドにおける「最強」の証明であることに疑いの余地はありません。

G1勝利数ランキング世界一の馬

世界に目を向けると、日本とは桁違いのG1勝利数を持つ馬たちが存在します。これは日本馬が劣っているわけではなく、各国のレース体系や文化の違いが大きく影響しています。例えばオーストラリアやニュージーランド、香港などはG1競走の数が多く、かつトップホースが短い間隔で何度もレースに出走する傾向があるため、勝利数が積み上がりやすいのです。

世界記録として知られるのが、オーストラリアの歴史的名牝ウィンクスです。彼女はなんと「G1・25勝」という驚異的な数字を残しています。さらに33連勝という記録も樹立しており、引退するまで無敵の強さを誇りました。また、アイルランドの障害競走馬ハリケーンフライはG1を22勝しており、障害界のレジェンドとして語り継がれています。

近年のアジア圏では、香港のゴールデンシックスティがG1・10勝を挙げ、獲得賞金でも世界トップクラスとなりました。短距離最強を誇ったオーストラリアのブラックキャビアは、25戦無敗でG1・15勝をマークしています。このように世界記録と比較することで、各国の競馬文化の多様性や、記録が持つ意味合いの違いをより深く理解できるはずです。

G1勝利数を伸ばす現役馬たち

歴史的な記録は、過去の名馬たちによって作られたものだけではありません。2025年現在、まさに私たちの目の前で新たな伝説を刻み続けている現役馬たちがいます。これからのレース結果次第では、これまでのランキング図式を一変させる可能性を秘めており、現在進行形でその活躍を追えることは競馬ファンにとって大きな喜びと言えます。

まず、世界中のホースマンに衝撃を与えたのが、矢作芳人厩舎が管理するフォーエバーヤングです。2025年11月、アメリカで行われたダート競馬の祭典「ブリーダーズカップ・クラシック」において、日本調教馬として史上初の勝利を挙げました。これは単なる1勝ではなく、これまで日本馬には不可能と言われていた「ダートの本場アメリカでの頂点」を極めた点において、計り知れない価値があります。

さらに、サウジダービーやUAEダービーといった国際的なビッグタイトルも手にしており、G1・Jpn1競走の勝利数を着実に積み重ねています。前述の通り、獲得賞金においてはすでに歴代1位の座についていますが、勝利数という観点でも、今後ダート界のレジェンドであるコパノリッキーやホッコータルマエの記録にどこまで迫れるかが注目されます。ただ、海外遠征には検疫や輸送のリスクが伴うため、コンディション維持が課題となる点は考慮すべきでしょう。

一方で、国内の芝マイル路線で圧倒的な存在感を示しているのがジャンタルマンタルです。3歳春にNHKマイルカップを制すると、古馬との初対戦となった安田記念、そして秋のマイルチャンピオンシップと立て続けに勝利し、見事に春秋マイルG1制覇を達成しました。特筆すべきは、どのようなレース展開でも崩れない精神力の強さと、ゴール前で確実に伸びるスピード能力です。マイル(1600m)というカテゴリーにおいて、現役最強の座を不動のものとしており、距離適性の幅を広げて中距離G1へ挑戦するのか、それともマイルの絶対王者として君臨し続けるのか、今後のローテーションが記録更新の鍵を握ります。

また、次世代を担う3歳馬の台頭も見逃せません。2025年の日本ダービー馬であるクロワデュノールは、父キタサンブラック譲りの雄大な馬格と成長力を持ち合わせています。ダービー制覇により世代の頂点に立ちましたが、本当の戦いは古馬となってから始まるとも言えます。過去の名馬たちも、3歳から4歳にかけての成長期にG1勝利数を量産してきました。もちろん、怪我やスランプといったリスクは常に隣り合わせですが、血統的なポテンシャルの高さから、父を超える記録への期待が高まっています。

このように、現役馬たちの戦いは常にドラマチックです。フォーエバーヤングが切り開いた世界への道、ジャンタルマンタルが築く国内での盤石な地位、そしてクロワデュノールらが秘める無限の可能性。彼らの一挙手一投足を見守ることで、後に「歴史的瞬間」と呼ばれる場面に立ち会えるかもしれません。

騎手別の競馬G1勝利数ランキングと最新動向

  • 歴代G1勝利数の騎手トップ3
  • G1勝利騎手の2025年成績
  • 地方競馬を含めた騎手の最多勝
  • G1勝利数と獲得賞金の変化
  • 競馬G1勝利数ランキングの総括

歴代G1勝利数の騎手トップ3

競馬のレースにおいて、馬の能力が勝敗の大部分を占めると言われることがありますが、僅差の勝負となるG1の舞台では、騎手の判断力や技術が決定的な差を生むケースが少なくありません。勝利数ランキングの上位に名を連ねる騎手たちは、単に良い馬に乗っているだけでなく、極限のプレッシャーの中で最高の結果を出し続けてきた「勝負師」たちです。

まず、ランキングの頂点に君臨し続けているのが、日本競馬界の至宝である武豊騎手です。JRA(中央競馬)のG1だけで80勝以上という驚異的な数字を誇りますが、地方競馬で行われる交流G1や海外のG1を含めると、その勝利数は100勝を優に超えます。これは2位以下の騎手を大きく引き離す、まさに桁違いの記録です。

武豊騎手の凄さは、記録の「数」だけでなく、その「期間」の長さにあります。昭和、平成、令和という3つの時代すべてでG1勝利を挙げており、これは彼が時代の変化や競馬スタイルの変遷に常に対応し、自身の技術をアップデートし続けてきた証拠と言えます。実際、56歳を迎えた2025年シーズンにおいても、宝塚記念で見事な手綱捌きを見せ勝利を収めるなど、トップジョッキーとしての実力に陰りは見られません。ベテランならではのペース配分や、大舞台でも動じない精神力は、若い騎手にとって依然として高い壁となっています。

続いて、歴代2位につけているのがクリストフ・ルメール騎手です。G1勝利数は50勝を突破し、現在もその数字をハイペースで伸ばしています。彼の最大の特徴は、非常に高い「勝率」と「連対率(2着以内に入る確率)」です。アーモンドアイやイクイノックスといった歴史的名馬の主戦を務めたことでも知られますが、馬の能力を100%引き出し、ミスなくゴールへ導く精密機械のような騎乗スタイルには定評があります。

ルメール騎手の存在は、日本の競馬界に「外国人騎手の通年免許取得」という新しい風を吹き込みました。有力な生産者や馬主からの信頼も厚く、「ルメール騎手が乗るなら勝負気配が高い」とファンの間で認識されるほどの安定感を誇ります。武豊騎手とは異なるアプローチで勝利を積み重ねており、将来的にはトップの座を脅かす存在になる可能性も十分に考えられます。

そして、これら2強に続く存在として見逃せないのが、地方競馬(NAR)出身のトップジョッキー、戸崎圭太騎手です。彼は地方競馬で培った豪快かつ繊細な騎乗技術を武器に、JRA移籍後も第一線で活躍し続けています。2025年にはJRA通算1700勝という大きな節目を達成し、関東リーディングの上位常連として地位を確立しました。G1レースにおいても、人気薄の馬を上位に持ってくるなど、勝負強さを発揮する場面が多く見られます。

また、ミルコ・デムーロ騎手もG1勝利数ランキングの上位に位置しており、彼の大一番での爆発力は多くのファンを魅了しています。このように、上位の騎手たちはそれぞれ異なるバックグラウンドや騎乗スタイルを持っており、その個性がぶつかり合うことで、G1レースのドラマはより深みを増しているのです。

G1勝利騎手の2025年成績

2025年のG1戦線における騎手成績を振り返ると、春と秋で明確な傾向が見られました。春のG1シーズンでは、短期免許で来日したジョアン・モレイラ騎手が旋風を巻き起こしました。高松宮記念をサトノレーヴで制したのを皮切りに、桜花賞、皐月賞とクラシックレースを連勝。「マジックマン」の異名通り、卓越した技術で日本のファンや関係者を魅了しました。

一方、秋のG1シーズンはクリストフ・ルメール騎手の独壇場となりました。秋華賞、菊花賞、天皇賞(秋)と主要なG1レースを次々と制し、その支配力を見せつけました。特に長距離戦や東京コースでの判断力は冴え渡り、有力馬の能力を最大限に引き出す騎乗が光りました。

また、ジャパンカップではフランスの名手ミカエル・バルザローナ騎手がカランダガンに騎乗し、19年ぶりとなる外国馬による勝利をもたらしました。さらに、年末の朝日杯フューチュリティステークスではクリスチャン・デムーロ騎手が勝利するなど、外国人騎手の活躍が目立った一年でもありました。このように、日本人騎手と外国人騎手が激しくしのぎを削ることで、レースのレベルが一層高まっています。

地方競馬を含めた騎手の最多勝

JRA(中央競馬)の記録だけを見ていると見落としがちですが、地方競馬(NAR)を含めた通算勝利数に目を向けると、そこには文字通り「桁違い」の記録を持つ鉄人たちが存在します。これは、土日開催が基本のJRAとは異なり、地方競馬は平日を含めてほぼ毎日開催されており、トップジョッキーともなれば年間で騎乗するレース数が圧倒的に多いためです。しかし、単に機会が多いからといって簡単に勝てるわけではありません。過酷なスケジュールの中で結果を出し続ける体力と精神力は、並大抵のものではないのです。

この分野で前人未到の領域に達しているのが、大井競馬所属の「大井の帝王」こと的場文男騎手です。彼は地方競馬通算で7152勝以上という、日本競馬史上最多の勝利記録を保持しています。これは、かつて「鉄人」と呼ばれた川崎競馬の佐々木竹見元騎手が持っていた7151勝という不滅の大記録を、長い年月をかけて執念で更新したものです。

的場騎手の凄さは、記録もさることながら、60歳を大きく超えてなお現役で、若手騎手としのぎを削っている点にあります。馬上で激しく体を動かす独特の騎乗フォームは「的場ダンス」と呼ばれ、地方競馬の象徴的な風景としてファンに愛されています。これほど多くの勝利を積み重ねながら、大井競馬場の最高峰レースである「東京ダービー」だけは未勝利という「七不思議」のようなエピソードも、彼が多くの人に応援される理由の一つと言えるでしょう。

また、年間勝利数という観点で語る上で外せないのが、現在はJRAで活躍する内田博幸騎手です。彼は地方競馬の大井所属時代に、年間524勝という世界的な大記録(当時の日本記録)を樹立しました。1日1勝するだけでも難しい勝負の世界で、1年間に500回以上も勝利するという事実は、当時の地方競馬における彼の支配力がどれほど圧倒的だったかを物語っています。

その後、内田騎手はJRAへ移籍し、ゴールドシップなどの名馬と共にG1レースを数多く制しました。これは、地方競馬で磨かれた技術とタフさが、中央の華やかな舞台でも十分に通用することを証明した重要な事例です。同様に、戸崎圭太騎手や岩田康誠騎手など、地方競馬出身の騎手がJRAのランキング上位を賑わせていることからも、地方競馬のレベルの高さがうかがえます。

このように、JRAの記録が「最高峰の舞台での勝負強さ」を示すものだとすれば、地方競馬の記録は「長い時間をかけて積み上げられた信頼と継続力」の証と言えます。どちらが優れているというわけではなく、それぞれが異なるベクトルで偉大な足跡を残しているのです。もし、「もっと競馬の奥深さを知りたい」と感じたなら、一度地方競馬の騎手たちの驚異的な戦歴を調べてみることをお勧めします。そこには、数字の向こう側にある騎手たちの生き様が色濃く反映されています。

G1勝利数と獲得賞金の変化

これまで、G1勝利数は獲得賞金と強く比例してきましたが、2025年はその相関関係に大きな変化が見られました。円安の影響や海外レースの賞金高騰により、「どのレースを勝つか」が賞金ランキングに大きく影響するようになったのです。

象徴的なのが、2025年にブリーダーズカップ・クラシックなどを制したフォーエバーヤングです。彼の総獲得賞金は約29億9350万円に達し、G1・9勝のアーモンドアイ(約19億円)や、世界ランキング1位だったイクイノックス(約22億円)を抜いて、歴代賞金王となりました。フォーエバーヤングのG1勝利数はこれら2頭より少ないにもかかわらず、1着賞金が極めて高額な海外レースを勝利したことで、このような逆転現象が起きたのです。

また、ウシュバテソーロもドバイワールドカップなどの勝利により約26億円を稼ぎ出しています。かつては国内の王道G1を勝ち進むことが賞金王への道でしたが、現在はダート路線や海外遠征が、巨額の賞金を獲得するための重要なルートとして確立されています。G1勝利数という「名誉」の記録と、獲得賞金という「実利」の記録が、必ずしも一致しない時代が到来したと言えるでしょう。

競馬G1勝利数ランキングの総括

  • G1勝利数は競走馬の強さと歴史的価値を示す重要な指標
  • JRA芝G1の最多勝記録はアーモンドアイの9勝
  • シンボリルドルフやディープインパクトは7勝の壁として君臨した
  • ダートを含めるとコパノリッキーの11勝が国内最多記録
  • 世界の最多勝記録はウィンクスのG1・25勝など桁違いの数字がある
  • 2025年はフォーエバーヤングがBCクラシックを制し日本馬初の快挙達成
  • 海外高額賞金レースの勝利により賞金ランキングの構造が変化した
  • 獲得賞金1位はフォーエバーヤングで約29億9350万円に達する
  • 騎手部門の歴代最多勝は武豊でJRA・G1通算80勝以上を誇る
  • クリストフ・ルメールは高い勝率でG1勝利数を50勝以上に伸ばした
  • 2025年春はモレイラ旋風、秋はルメールの独壇場となった
  • 地方競馬の通算最多勝は大井の的場文男で7152勝以上
  • 地方競馬と中央競馬では開催日数の違いから勝利数の尺度も異なる
  • 現在は勝利数だけでなくレースの質や国際的価値が重視される時代
  • 現役馬や次世代の騎手たちが新たな記録を刻み続けている
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